【二十四節気の一汁】冬至の一汁「鶏ひき肉とかぼちゃのみそ汁 」
カレンダーで時おり見かける、立春や冬至といった季節の変わり目。
これらは二十四節気(にじゅうしせっき)と呼ばれ、太陽の動きをもとに、春夏秋冬をさらに6分割した期間です。
その時期ごとに食べると縁起がいいものや、季節の変わり目にとりたい食材のヒントが隠れていたり。この連載では、寝かせ玄米によく合う一汁を、二十四節気の移り変わりとともにご紹介していきます。
■TOPICS
・冬至(とうじ)
・冬至の過ごしかた
・冬至に旬をむかえる食材
・冬至の一汁レシピ「鶏ひき肉とかぼちゃのみそ汁」
冬至(とうじ)
街中がイルミネーションで賑やかになり、クリスマスや年末の雰囲気が漂ってきました。
クリスマスが終われば、新しい年を迎えるのももうすぐ。
寒さも日に日に増すこの頃、1年で日照時間が最も短くなる「冬至」がやってきます。
2019年の冬至は12月22日から1月5日までの期間にあたります。
冬至の過ごしかた
22日冬至の日には、北半球では太陽の位置が最も低くなるため、一年の中で一番昼の長さが短く、夜の長さが一番長くなります。
太陽の力が一番弱まることから、昔の人は生命が終わる時期とも考えていたそうです。その厄を払うため、ゆず湯で体を温めたり、かぼちゃを食べて栄養をとり、無病息災を祈る慣習が古くからありました。
現在でも続くこの慣習、普段気にかけていなかった方も、ぜひこの機会にゆず湯とかぼちゃで体を温めましょう。
冬至に旬をむかえる食材
かぼちゃが収穫されるのは夏から初秋頃にかけてですが、採れたてのかぼちゃは水っぽいため、あのほくほくとした食感と甘さを楽しむには、収穫されてから3ヶ月ほどねかせた冬が食べ頃です。
無病息災を祈って食べられるかぼちゃには、実際に免疫力を高めるカロテンやビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれています。免疫力の下がりやすい寒い時期には積極的にとりたい食材です。
今回は食べごろのかぼちゃを使ったみそ汁をご紹介します。
冬至の一汁レシピ「鶏ひき肉とかぼちゃのみそ汁」
食べ頃のかぼちゃとひき肉、しめじを合わせたみそ汁。かぼちゃは弱火でゆっくり加熱することで甘みを引き出します。鶏ひき肉は長く煮込むとパサついてしまうので、さっと煮て柔らかく仕上げます。
材料(2人分)
作り方
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01かぼちゃはわたと種を取り、8mm厚さのひと口大に切り、玉ねぎも同じくらいの厚さにスライスする。しめじは根元を切り落とし、小房に分ける。
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02小鍋にかぼちゃ、玉ねぎ、だし汁を入れて弱火にかけ、煮立ったらしめじを入れて3分ほどさらに煮る。
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03鶏ひき肉を加え、アクを取りながら1分煮たら、みそを溶き入れ、沸騰する直前で火を止めて完成。
冷え込む年末年始を元気に過ごせるように
冬至を過ぎると、弱まった太陽の光も少しずつ強さを取り戻していきます。
大掃除や正月の準備に忙しくされる方も、休暇をゆっくり過ごされる方も、寝かせ玄米と滋養のある味噌汁で体調をととのえ、年越しを暖かく過ごせますように。
次回の節気は、寒さが深まっていく「小寒」です。お楽しみに!