【クロ玄】20年間コンタクトだった僕が眼鏡にした理由 # 3(最終回)
室内用の眼鏡をかけると頭が良くなる?!
遠くの1点が良く見えるのではなく、空間が良く認識でき目や体に負担の少ない眼鏡の調整が終わると、
先生「荻野さんの場合、近視が強めなので、室内用にもう一本眼鏡を作った方が良いですね。
今調整したのは屋外用で、室内でのPC作業や読書には向いていません。
望遠鏡で室内を過ごすようなものなので、目や脳に負担が掛かります。」
実際、屋外用で新聞や本を読んでみる。
うん、まぁ普通に見えるし読める。
先生「ではこれを掛けて同じように読んでみてください」
室内用に調整した眼鏡で読んでみる。
え?!なんだこれは!ハズキルーペか?!
文字がくっきりはっきり大きく、一文字一文字が飛び込んで来るようだ!
そして読み進むのが軽くて内容が頭に入りやすい!
こんなにも読みやすくて軽いものかと感動した。くさりが外れた感じだ。
先生「これはどういうことかと言うと、パソコンやスマホで、サイト、アプリ、ソフトとかを一度にたくさん開くと動きが遅くなりますね?場合によってはフリーズしますね?
パソコンやスマホにはCPUという頭脳があって、処理できるキャパが決まってるんです。インテル入ってる?のやつですね。
“眼鏡と脳”の関係もそれと一緒なんです。つまり脳のキャパは決まっているんですが、“見る”という作業にCPUをたくさん使うと、その見た情報から何かを考えたり分析したり、情報処理したり、良い発想を生んだりという作業に能力を使えないので、遅かったり、出来なかったり、場合によっては人間もフリーズ、つまり思考停止になってしまうのです。」
なるほど!
目は明かりを取り込む水晶体に過ぎず、映像化するのは脳の役割
そして、その“見る”という作業は実はやることがとても多い。
目ん玉は外の光を取り入れる水晶体に過ぎず、そこから入ってきた情報を脳が色合い、近い遠い、乱視、歪み、左右差などを、瞬時にものすごい労力を使って調整、補正し、映像処理して、初めて見えているのだ。
よって、遠くの1点が見える眼鏡ではなく、そういった様々の調整をした眼鏡を作るべきで、さらに、屋外用はある程度遠くが良く見えるよう調整しているので、その眼鏡で近く、手元を見るとそれだけで目や脳にはものすごく負担なのだ。
脳のCPUを“見る”補正ではなく、“考える”思考に使う
手元から数メートルくらいが負担なく良く見えるように調整された眼鏡だと、脳のキャパシティ、つまりCPUを調整や補正にほとんど使うことなく、本来使うべきことに使うことが出来る。
PC業務しても、資料見ても、本を読んでも、映画を見ても、手元作業しても、その負担がないと脳は様々な“考えること”にCPUを使うことができ、仕事も捗るし、インスピレーションも起きるし、頭も良くなる!と言う訳だ。
つまり、脳のCPUを余計な作業ではなく、もっとクリエイティブなことに使ったらどうなる?ってことなのだ。
さっきの文章が軽く入ってくる感じからして、可能性にワクワクする!
眼鏡で目つきや表情、健康にまで影響する
また、目や脳に負担が多ければ、肩こり、眼精疲労、不眠、ストレスなどにも影響が大きくなる。
調整された眼鏡だと、ストレスがないので、目つきや表情まで変わることさえあるというのだ。
具体的には、
視力0.4〜0.5くらいしか見えないけど、手元から1〜2m範囲くらいのものがすごく楽に良く見える室内用
1.0くらい見えるけど、がっつり合わせてない全体、空間が気持ちよく優しく見える屋外用
こ2本の眼鏡を使い分けることで、目の負担を減らすことができ、健康面と仕事やクリエイティブなパフォーマンス面の両方を最大化出来る、ということなのだ。
因みに、裸眼で遠くが良く見える“目が良い人”は遠くが見やすい目を持っているので、実は手元を見るのに脳や目に負担が掛かっているらしく、そういった人も室内用を作ると同様の良い効果が出るそうだ。
調整の仕方だけで、矯正を弱めることが出来る
そして、遠くの1点が良く見えるように調整する現代の眼鏡やコンタクトは、視力はそこまで変わらないのに必要以上に矯正を強くしていることが多いとのこと。
実際、僕のコンタクトは左目-6.0、右-5.5なのに、調整した眼鏡は左目-5.0、右-4.25となんと4段階以上も矯正が弱くなったのだ。
なのに視力測定は同じだけ見える。
そして、見え方が違うし、目や体への負担が少なく、能力を最大限発揮できる!
今までの眼鏡やコンタクトはなんなんだ!と思ってしまう。
高い眼鏡とコンタクト、どっちがお得?
理論も理解し、実感も得た僕は、もちろん2本作ることにした。
さて、気になるお値段は・・・
お高いんでしょう?
ベーシックレンズ 42,000円
フレーム 2.5〜5万くらい
なので、大体1本7〜8万円くらい
僕が選んだのは2本で15万だった。
高いか安いか
1本5,000円で眼鏡が作れる時代なので15倍!
まぁ、世の中の9割以上の人が高いと思って買わないでしょうね。
僕も年配の人が百貨店とかで3〜4万の眼鏡を買ってるのを見て有り得ないと思ってたくちなので、この理論を知らなければ3〜4万でも絶対に買わない。
でも、使い捨てコンタクトが月4〜5,000円だから、年間5、6万
2本15万でも、2年半で回収でき、3年で買い換えたら3万円お得!
しかも、その期間、目や体に負担が少なく、能力を最大限発揮できる状態で過ごせる訳だ。
あとは、どっちの生活を送りたいかはあなた次第
無添加眼鏡
フレームも眼鏡の街・鯖江中心に国産の職人が作った本物ばかりでデザインも良い。
実は、あまり大きな声では言えないが、一応国では認められてるけど、使わない方が良い原料が安いフレームには使われているらしく、眼鏡という目や脳に近いところにそれがあるといろいろ悪影響もあるらしい。一日の3分の2眼鏡してる訳だから、悪い物質は体の周りからは排除したいものだ。
食でいう添加物のようなもんですね。
一応国で認められてるけど、有識者からすると危険、みたいな。
とよふくでは基準が決められており、そういったものを使ってない、いわば無添加眼鏡しか扱ってないとのこと。
国産無添加しか扱わないウチと一緒♪
せっかくなので室内用は文豪っぽいのにして、屋外用は昔から好きなべっ甲っぽいのにした。
実際数ヶ月使ってみて、JINSの2万円のと比べて、全然ずり落ちてこないけどきつくないし、かけ心地が良い。特に夏は汗かくのでずり落ちやすく、横山やすし師匠のようになってたのですごく嬉しい。
眼鏡作成当日は視力調整と、フレーム選びをして3.5時間くらいで終了。
最近の眼鏡屋は30分もすれば当日持ち帰れるが、さすがとよふく2週間かかるとのこと。
OK、想定内。。。
遠いので取りに来るのが難しければ郵送も出来るが、フィッティングもとても需要なので、出来るだけ取りに来てもらって、また1時間くらい時間をみといてくださいとのこと。
2週間くらいで連絡を頂いたが、なかなか行けず1ヶ月後取りに行き、フィッティングをじっくり行って、やっと伝説の眼鏡を手にした僕。
初めて電話をしてから約5ヶ月、長い道のりだった。
僕は眼鏡ではなく考え方を買った
2018年10月現在、二刀流眼鏡生活をして10ヶ月経つが、大きく変わったことは・・・
特にないかな。
クリエイティビティが高まったかも正直分からないけど、目や脳への負担は減ってるはずだから良い感じなはず。
コンタクトを付けたり外したり、酔っ払って付けっぱなしで寝ちゃったり、といった面倒やストレスはなく、一生付けちゃだめだと言われたコンタクトもスポーツの時はしてる。。
不便を感じるのは温泉の時くらい。
眼鏡と眼鏡なしの見た目の評判は、4:6くらいで眼鏡なしの方がちょっと軍配。
まぁしょうがない。。
何より、毎日、長時間、そして一生お世話になる、大事な目のことを詳しく知れたこと、目に良いことが出来ているという実感が気持ち良いことなんだと思う。
これは、僕らがやっている食生活のこと、目のこと、歯のこと、睡眠のこと、風呂のこと、などなど、何気なく気にしていない毎日のことを、僕たちはもっと知らなければならない。
※この眼鏡物語は事実をもとにある程度分かりやすく面白く僕の言葉で書いているので実際に先生が発した言葉とはたぶん結構違います。ただ、言わんとすることは伝えられていると思います。