【二十四節気の一汁】春分の一汁「ごろごろ野菜のみそバタースープ 」
カレンダーで時おり見かける、立春や冬至といった季節の変わり目。
これらは二十四節気(にじゅうしせっき)と呼ばれ、太陽の動きをもとに、春夏秋冬をさらに6分割した期間です。
その時期ごとに食べると縁起がいいものや、季節の変わり目にとりたい食材のヒントが隠れていたり。この連載では、寝かせ玄米によく合う一汁を、二十四節気の移り変わりとともにご紹介していきます。
■TOPICS
・春分(しゅんぶん)
・春分の過ごしかた
・啓蟄に旬をむかえる食材
・春分の一汁レシピ「ごろごろ野菜のみそバタースープ 」
春分(しゅんぶん)
夕方頃、ふと窓の外を見上げるとまだ空が明るいのに気がつくこの頃。
日の沈みがゆっくりになり、昼と夜の長さがほぼ等しくなる「春分」がやって来ます。
春分の過ごしかた
2020年の春分は3月20日から4月3日までの期間にあたります。
現在では祝日である「春分の日」ですが、戦前は1000年以上の歴史ある宮中行事で、祖先を祀る祭典が行なわれた日です。戦後は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」として国民の休日に定められました。
春分の前後は秋分と同じく彼岸があり、古くからお墓参りや、邪気を払うと言われるぼた餅を食べる風習があります。
邪気を払うと言われたのは、小豆の赤い色が太陽や火、血などの生命を象徴しており、小豆を食べることで身を守ると考えられたから。
実際に、小豆には血液を作るのに必要な鉄分や葉酸、たんぱく質、また抗酸化作用のあるサポニンやポリフェノールといった体を健康に保つ栄養素などが含まれます。
小豆からことこと煮込んで作る手作りあんこは自分の好みで甘さも調整できるので、時間があるときはおすすめです。旬のいちごを使ったいちご大福もいいですね。
また小豆の寝かせ玄米なら、日頃から気軽に小豆を取り入れられます。小豆のパワーで元気をつけましょう!
春分に旬をむかえる食材
店頭では、みずみずしく身の柔らかい新玉ねぎや新キャベツがよく見られるようになります。
新玉ねぎは独特の辛味も抑えめで、この時期ならではの食感と甘みを楽しめます。
サラダなど生で食べるのもおすすめですが、加熱するととろけるような柔らかい食感を楽しめます。
今回は新ものの新玉ねぎやキャベツ、たくさんの野菜を使ったスープをご紹介します。
春分の一汁レシピ「ごろごろ野菜のみそバタースープ」
ひと口で色々な野菜を楽しめるように、具材を少し小さめのサイズに切って加えます。
最後にバターを入れて、コクと旨味をプラス。野菜だけでも、ごはんのすすむスープに仕上げました。
材料(2人分)
作り方
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01新玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、キャベツは約1.5cmの正方形にカットする。
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02小鍋にだし、新玉ねぎ、にんじんを入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にして3分ほど加熱し、じゃがいも、キャベツ、大豆もやしを加えてさらに3〜5分ほど野菜が柔らかく加熱する。
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03みそを溶き入れたら、バターを加えて火を止めて完成。
小豆の力と旬の野菜で元気をつける寝かせ玄米の一汁一菜
古くから春分の節気には小豆を食べて邪気を払って健康を祈る習慣がありました。
気軽に小豆を取り入れられる寝かせ玄米と、季節の野菜を使ったスープで栄養豊富な一汁一菜を。食材から煮出した栄養素もスープごと美味しく頂いて、元気をつけましょう!
次回の節気は、万物が清らかでいきいきとする心地よい節気「清明」です。お楽しみに!