【二十四節気の一汁】小満「新じゃがとベーコンの味噌汁」
カレンダーで時おり見かける、立春や冬至といった季節の変わり目。
これらは二十四節気(にじゅうしせっき)と呼ばれ、太陽の動きをもとに、春夏秋冬をさらに6分割した期間です。
その時期ごとに食べると縁起がいいものや、季節の変わり目にとりたい食材のヒントが隠れていたり。この連載では、寝かせ玄米によく合う一汁を、二十四節気の移り変わりとともにご紹介していきます。
■TOPICS
・小満(しょうまん)
・小満の過ごしかた
・小満に旬をむかえる食材
・小満の一汁レシピ「新じゃがとベーコンの味噌汁」
小満(しょうまん)
5月21日からは「小満」。
2019年の小満は5月21日から6月6日までの期間にあたります。
秋に蒔いた麦が収穫の時期をむかえ、草木は青々と生い茂り、植物たちが成長して満ちる節気です。
小満の過ごしかた
新年度がスタートしたと思ったら、間もなく連休が訪れ、あわただしく過ぎていく日々の中で、まだ慣れない環境や人間関係に、知らず知らずのうちにストレスをためやすい時期です。
運動やストレッチで体を動かしてリフレッシュしたり、好きな香りの入浴剤でお風呂につかったり、日々のストレスを溜め込まないようにするとよいでしょう。
小満に旬をむかえる食材
春から初夏にかけて、この時期だけ味わえるのが新じゃがです。
通常、じゃがいもは冬に種まきをして、秋に収穫の時期をむかえますが、春から初夏に早めに収穫したものを新じゃがといい、少し小ぶりでみずみずしく、皮ごと食べられるのが特徴です。表面のどろや汚れを洗うだけ、皮をむく必要がないので調理の手間も少なく、皮がついている分、食物繊維が通常のじゃがいもより多いです。
新じゃがを含め、じゃがいもはビタミンCを豊富に含む食材です。ビタミンCはからだの免疫力を保ったり、コラーゲンを作る際に必要となりますが、ストレスがかかるとどんどん消費されてしまいます。じゃがいものビタミンCはでんぷん質に包まれているため、加熱しても失われにくいという嬉しい点があるので、ビタミンCを無駄なくとることができますよ。
小満の一汁「新じゃがとベーコンの味噌汁」
じゃがいもとベーコンは、ジャーマンポテトなどで知られている通り、相性ばっちり。この食材たち、お味噌汁にしてもよく合います。ベーコンは無添加のものを選ぶと体にもやさしいですよ。
具材は煮る前に炒めると、うまみを閉じ込め、煮くずれを防ぎます。
彩りに旬のいんげんも加えて、一汁一飯にぴったり、満足感のあるお味噌汁の出来上がりです。
材料(2人分)
作り方
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01新じゃがいもは表面をしっかり洗って泥を落として1cm幅に切り、玉ねぎは1cm幅にスライスし、いんげんは3cm幅、ベーコンは1cm幅に切る。
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02鍋にごま油を引いて、新じゃが、玉ねぎ、ベーコンを入れて中火で炒める。
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03玉ねぎが半透明になってきたら、だし汁、いんげんを入れて中火にかける。
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04沸騰したら弱火にしてアクを取り、蓋をして煮込み、じゃがいもが柔らかくなったら火を止め、味噌を溶き入れたら完成。
うまみたっぷりの味噌汁でほっとやわらぎましょう
忙しく、ストレスのたまりやすいこの時期。
忙しいときこそ一汁一飯を取り入れてみると、時間に余裕が生まれます。
ごま油でコクをまとった野菜のおいしさ、ベーコンのうまみがつまったお味噌汁を味わって、ほっとやわらぎましょう。
次回の節気は、新しい命が生まれ育む節気「芒種」です。お楽しみに!