花粉症には「玄米」が良い!? 症状を和らげるセルフケアのポイントを紹介
今年もやってまいりました! 舞い上がる花粉、止まらないくしゃみ、鼻水、目のかゆみ。
花粉症の方は本当に辛い時期です。もう毎年のことだから受け入れるしかない…と思っている方も多いのでは?
しかし、花粉症の症状はセルフケアで和らげることが可能なのです!
■TOPICS
■どうして花粉症になるの?
花粉症とは、花粉が目や鼻から体内に入ってきたとき、それを排除しようとするアレルギー反応です。
花粉が鼻粘膜に付着すると、体内に抗体が作られます。
その後、再びアレルゲンが侵入すると、ヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が放出され、花粉を外に出そうとくしゃみや鼻水等のアレルギー反応を起こします。
■食事で花粉症に強い体づくり
花粉による辛いアレルギー反応、実は日頃の食事で体内から抑えることができます。
栄養バランスを整えたり、腸内環境をきれいにしたりといった対策も効果的ですが、今回は特に花粉症におすすめの食材をピックアップします。
玄米でアレルギー反応を抑える
米ぬかには、「γ(ガンマ)-オリザノール」という成分が含まれています。
この成分は、体に入ってきた異物や菌に対抗する物質を作り出し、その異物や菌をやっつける働きを持っています。いわゆる抗アレルギー物質です。
花粉を含めアレルギー物質が体に入ると、目がかゆくなったり皮膚が腫れたり、発熱や吐き気などの症状が出るのは、外から入ってきた異物や菌に体が抵抗できないでいるからです。
白米は精製する際に米ぬか部分が取り除かれてしまっているので、「玄米」を主食にするのがおすすめです。玄米を食事に取り入れることによって、米ぬかに含まれる抗アレルギー物質であるγ-オリザノールを摂取でき、症状の緩和につながりやすくなります。
また、玄米には白米よりも多くのミネラルが含まれます。わたしたちの体を微調整して元気にしてくれる栄養素です。
普段からしっかりとバランスの取れた食事ができていれば問題ありませんが、時間がない時や食欲のないときに、いろんなおかずを食べるのはなかなか難しいですよね。そんな時は1食でも白米を玄米に変えると、おかずが少なくても、玄米で多くの栄養を摂ることができます。
ハーブでヒスタミンの働きを抑える
ミントやバジル、ローズマリー、紫蘇などの植物に含まれるポリフェノールの一種「ロスマリン酸」は、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑える働きがあるとされています。
ロスマリン酸はアレルギー症状を抑えるだけでなく、脳へのダメージ(知力低下や認知症)を予防したり、糖尿病予防にも効果が期待できる成分です。
飲み物はお茶を選んで免疫UP
お茶や紅茶の成分にはアレルギー緩和や免疫UPに効果的な成分が含まれています。特に花粉症対策におすすめのお茶をご紹介します。
|べにふうき茶|
一般的なお茶よりカフェインが少なめなべにふうき茶。
抗アレルギー成分である成分と、花粉症に有効に働く「メチル化カテキン」が含まれています。これは、体内に花粉が入ってきたときに反応を察知する受容体の働きを抑え、ヒスタミンの放出を和らげる効果があると言われています。|ルイボスティー|
ルイボスティーには、大気汚染や紫外線、ストレスなどで体内に蓄積される活性酸素を除去する働きのある「SOD酵素」が含まれます。
活性酸素はわたしたちの体をサビさせ、老化や免疫低下につながります。
本来SOD酵素は体内にあるものですが、生活の環境下や歳を重ねるにつれて働きが弱くなる傾向があります。
日ごろから活性酸素を除去(=抗酸化)する食事を心がけることで、免疫低下を抑えて、アレルギー反応にも強い体作りができます。|緑茶|
お茶に含まれる「カテキン」は、アレルギー情報伝達物質を抑制する働きがあると言われています。お茶の中でもカテキンが多く含まれるのが緑茶です。
日光をたくさん浴びた茶葉にはカテキンが多く含まれることから、緑茶の中でも煎茶がおすすめです。
NG食材
唐辛子などの刺激物やアルコール、脂質の多いものなどは血管を拡張させて鼻づまりを引き起こしたり、粘膜を刺激して症状を悪化させてしまうので、できるだけ控えて体を守りましょう。
食事からの花粉改善は、症状が現れやすい時期だけ実行しただけでは効果が薄いので、通年取り入れるようにすると良いでしょう。
今すぐできる花粉対策
最後に、花粉症を乗り切るために、今すぐできる基本の対策をご紹介します。
花粉が飛びやすい条件を知る
花粉が飛散しやすいとされる日の条件をチェックして予定を決めるのも、有効な対策となります。
✔️こんな日は要注意!
・晴れ、またはくもりの日
・雨の日の翌日
・最高気温が高めの日
・乾燥している日
・風が強い日
外出時はマスク、メガネ、ツルツルした素材の上着を着用する
コートなどの上着は、花粉がつきにくく、落ちやすいツルツルした素材のものを着用しましょう。
帰宅時は玄関前で花粉を払い落としてから室内に入りましょう。
帰宅後はうがい、手洗い、シャワーも!
目や喉はもちろん、髪や肌に付いた花粉を取り除くため、帰宅後は早めにお風呂やシャワーを済ませるのがおすすめです。
保湿する
体が乾燥すると、目や喉、鼻の粘膜は炎症が起こりやすくなり、肌は皮膚のバリアが低下。花粉が肌から入りやすくなってしまいます。室内では、加湿器を使って乾燥対策に努めましょう。外出時には目薬、濡れマスク、肌には保湿力の化粧水を選ぶのも良いでしょう。
また、疲労も免疫力を低下させる要因となります。睡眠をしっかりとるなど日頃の生活を整えることも重要です。
やっかいものの花粉ですが、対策はいろいろあります。自分に合った花粉対策を今から取り入れて、花粉に強い体作りを目指しましょう!