【お出かけルポ】あんこなのにDJ!?「アンコマンないと」へ行ってみた!@現バー
みなさん甘い物は好きですか?
本当は僕はあんこ好きなのですが、和菓子ってどうも渋いイメージや、敷居の高いイメージがあって、普段はなぜかコンビニスイーツも洋菓子ばかり買ってしまいます…
そんなある日、Facebookを見ていたら和菓子らしからぬイベントを発見したので行ってきました。
その名も「アンコマンないと」!
あんこ×音楽×お酒!?「アンコマンないと」とは⁇
会場は東京駅からほど近い、新丸の内ビルの17階にある「現バー」。丸の内に訪れる多くの世代の方に人気のスポットです。この日はイベントのために特別に貸切になっていて、バーの入り口には、「ANKO LOVE」と書かれたTシャツが!
中に入ると既にイベントが始まっていて多くの人で店中が賑わっていました。店内にはDJセットがあり音楽が流れ、まさに音楽イベントの雰囲気。
ぱっと見、とても「あんこ」のイベントをやっているとは思えない空間です。平日の夜のイベントという事もあって、会社帰りの方が多く見られ、来ている人は女性が多いですが、意外と男性も多く参加していました。
実は今回で8回目となる本日のイベントの「アンコマンないと」。主催するのは和菓子の名店の若旦那たち。空也の山口さん、松崎煎餅の松崎さん、木村屋総本店の木村さん、wagashi asobiの稲葉さんの4人。
なんとこのイベントを盛り上げるDJは、この若旦那たちご本人!
タイムテーブルには、DJのプレイの時間だけでなく、お菓子の登場の時間までも書いてあり、決まった時間になるとお菓子がでてくるシステム。なんとお菓子は無料で配られています!
かなり斬新なこのイベント。企画した理由は、和菓子の渋いイメージを乗り越えて、若い世代にも親しみを持ってもらいたいからだとか。
雰囲気に圧倒されつつ中に入って席に着くと、さっそく「白いお汁粉」がふるまわれました。木下製餡さんが提供している上質な白あんを牛乳とバターで伸ばして作ったそうです。
桜の塩漬けの塩味がアクセントに。優しい甘味でほっと和みます…
まったり和んでいると、すぐに続けて、松崎煎餅さんのお煎餅が登場しました!
煎餅が登場するとすぐに周りに人だかりができていきます。自分も乗り遅れまいと急いで取りに行き、なんとかお煎餅をゲット。名店の味はやっぱり美味しい!そして残りわずかなお煎餅をゲットできたという達成感と、参加者の皆でワイワイ楽しんで食べるお煎餅は、なんだかいつもより美味しく感じます。
ダンスミュージックが流れる空間で、参加者皆でお菓子をシェアして食べるというかなり変わった光景ですが、和菓子はどれも美味しく、場の高揚感もあいまって、店内はどこも会話が弾んで盛り上がっていました。
21時をすぎると、最中にあんこを詰め放題できる企画が始まりました!あんこの前にすごい行列ができていきます。この企画は、第一回から毎回開催されている恒例企画なんだとか!
あんこは、「つぶあん」「こしあん」「レモンあん」の3種類。そして、今回は木村屋さんのコッペパンも登場し、あんぱんも作れます…!
上品なイメージのある和菓子が、こんなにもワイワイ楽しめるイベントになるなんて驚きです。
そして、あんこ好きにはたまらない幸せ!あんこ愛に火がついた僕は、3種類のあんこをたっっぷりと最中に詰めに詰め、いただきました!
一口最中を頬張ると…これは僕の知ってる最中じゃない!
皮はカリッとしていて良い音!そして香ばしいいい香りが…あんこも出来立てで温かくて滑らか。
イベントは賑やかですが、その味は本物です。
特に初めて食べたピール入りのレモンあんがさっぱりしていて、思わずお代わりの列に並んでしまいました。
そしてタイムテーブルを見て気になっていたのが、22時から登場のアンコブラウニー。
あんことブラウニー?どんな事になってしまうの?と興味津々ですが、もうお腹はいっぱい…食べたいけど、1口だけ…と思っていたら、周りの方も同じくお腹いっぱいだったようで、知らない方同士で分けあって食べたりお話したりと、場の雰囲気のおかげでフレンドリーに和菓子を楽しむ空間になっていました。
ブラウニーを食べながら、次回パンを提供する予定というパン屋さんの方から天然酵母の話を聞けたり、あんこ屋さんからは、あんこのこだわりの話を聞けたり、普段なかなか聞くことのできない作り手のこだわりも聞くことができました。
斬新かつ新しいあんこの魅力に出会えるイベント「アンコマンないと」。すっかり美味しいあんこの虜になりつつありますが、最中の皮を提供していた「たねらく」さんの方から伺った話によると、主催者の若旦那たちが知り合ったのは、和菓子やあんこ繋がりではなかったそう。
趣味の音楽を通じてたまたま知り合った若旦那たちが、「音楽とお酒を楽しむ空間の中で、あんこや和菓子と気軽に触れる機会を作れないか」という想いから「アンコマンないと」がはじまったのだそう。
DJとあんこの異色のコラボはこうして生まれたのだそうです。
今後も「アンコマンないと」では、和菓子を「堅苦しい」とか「敷居が高い」「古臭い」というイメージから、若者にも身近に感じて、親しみのある存在にしたいという思いがあるそう。そして、あんこを色々とアレンジすることで、若い人にも身近に楽しんでもらったり、あんこや和菓子の垣根を越え、新しい可能性を広げていきたいそうです。
「あんこは日本のジャムなんですよ!もっと身近に楽しんでもらいたい!」
そんなお話を聞く中で、今後の和菓子の未来を担う若旦那たちの、あんこ、和菓子の良さを広めたいという熱い想いを感じました。
「アンコマンないと」に参加してみて、和菓子に限らず、良さをよく知らずに古臭いと決めつけているものはたくさんあるなと感じました。
そして、今回イベントに参加したことで、そういうものこそ自由に使ってアレンジしてみて良いんだという感覚に変わりました。無理に「後世に残す」なんてことしなくても、そうやって本当に「いい」と思えたものは形を変えて残っていくのだと思います。
何にあんこを加えてみようかなあ?と考えてみたり、ふと気軽に和菓子を買っていたり、いつの間にやら、あんこびいきになった自分。どうやら僕は、あんこと和菓子の新しい世界に足を踏み入れてしまったようです。
「アンコマンないと」は、2か月に1回の開催で、Facebookにて随時情報を公開しているとの事です!
新しい、あんこの世界を味わいたい方は是非、参加してみては?