冬が1番痩せやすい!?冬の間に”一年中代謝のいい体”づくりをしよう
こんにちは! 栄養士の梅田です。
12月を迎え、毎日寒い日が続きますね。
この時期は、「毎年冬になると太ってしまう..」という声を多く聞きます。
これは本能的な働きによるもので、寒さから体を守るために脂肪を蓄えようとする、いわば動物の冬眠のような感覚です。冬の間に脂肪を溜め込み、その脂肪を燃やして体を温め、生命を維持しようとします。
「あー、やっぱり寒いと太りやすくなるのかな〜…」と諦めがちですが、実は!人間にとって冬が1番痩せやすい時期だって知っていましたか?
■TOPICS
冬が一番痩せやすいワケ
では、なぜ冬の寒い時期が痩せやすいのでしょうか。
寒い時期に外に出ると、体がブルっと震えますよね?
あの震えは「ふるえ熱」と呼ばれ、体を震わせて熱を作ろうとするために起きるのです。
そう、わたし達人間は、気温が下がり体が冷えると、体温を維持して内臓などの臓器を冷えから守ろうとする働きを日頃から自然に行なっているのです。先にも書きましたが、寒い時期は体を温めるために脂肪を燃やす活動が活発になることから、一年で一番基礎代謝*が高い時期は『冬』ということになります。
つまり、蓄えようとする脂肪の量を減らし、代謝を更に上げることで冬太りを免がれるだけでなく、一年を通じて痩せやすい体作りができる最適な時期と言えるのです!
*生きるために必要な最低限の消費カロリー
冬に効果的な食事と運動
とはいってもこの時期は、忘年会やクリスマスなどの行事が多いですし、年末の年越しそばや年明けのおせちにお餅にと食べるきっかけが盛りだくさん。
でも、我慢して食べないなんてせっかくのイベントがつまらなくなります! 冬の食事も我慢せず一工夫を加えたり、普段の生活スタイルにちょっとプラスした動きを取り入れて、楽しく痩せやすい体作りを目指しましょう。
1.体を温める食材を取り入れる
体温を1度上げると基礎代謝は12%上がると言われています。朝起きたときに白湯を一杯飲んだり、スープや鍋などは生姜入りや唐辛子入りなどを選んだり、副菜に根菜をプラスしたりして、とにかく体を温める食事を心がけましょう。
体を温める食材:生姜、根菜類、ネギ、唐辛子など
2.繊維質の多いものや低GI食品を取り入れる
冬のイベントで多く出てくるのは、唐揚げなどの揚げ物やケーキなどの甘いもの、おもちなどの高GI値食品です。これらを食べるなら、まず一口目に繊維質の多い食材を食べて脂や糖の吸収を抑えたり、低GI食品を先に食べて血糖値を上げにくくしましょう。そうすることにより脂肪の蓄積を抑えられます。無調整豆乳を一口飲むだけでもGI値上昇を抑える効果が期待できますよ。
低GI食材:玄米、葉物野菜、根菜類、きのこ類など
※GI値…グリセミック指数 食事による血糖値の上がり方を示した値。急上昇しやすい食品はその分脂肪を溜め込みやすいと言われます。
3.リンパマッサージをする
血行が悪いのも体の冷えの原因となります。体温が1度上がると基礎代謝も上がります。逆に1度下がると基礎代謝も低下することになります。
心臓から一番遠い足を重点的に、足の先から太ももに向かって下から上に揉み上げましょう。
■足首回し
30秒程度ずつ足首をくるくる回すだけ! 血流が良くなるので、冷え性&むくみの対策になります。仕事中でも簡単にできますね!■ふくらはぎのマッサージ
足首から膝まで、親指が外側になるように足首に手をかけ、ふくらはぎの外側を親指で押しながら膝裏のリンパまでマッサージします。ふくらはぎはむくみやすい箇所なので、お風呂の中で丁寧にマッサージして老廃物を流してあげましょう。■太もものマッサージ
親指が内側になるように太ももに手をかけ、膝上のあたりから太ももの内側を親指で押しながら足の付け根までマッサージします。初めに太ももから始めず、足首→ふくらはぎ→太ももの順にマッサージするのが効果的です。
4.湯船に浸かる
体の疲れを取るだけでなく、血行も良くなって体温が上がります。汗をかくことでデトックス効果も期待できるので、時間があるときは湯船に浸かりましょう。
5.ストレッチ、有酸素運動
基礎代謝を簡単にあげるにはストレッチが有効です。足の付け根を伸ばして柔らかくしましょう。運動でしたら有酸素運動がおすすめです。マラソンや縄跳びがおすすめです。
6.背筋を真っ直ぐに
寒いと背中が丸まりやすいですが、猫背だと血行が悪くなり、代謝も下がりやすくなります。普段から姿勢を意識して背筋をピンと伸ばすようにしましょう。
実は冬のこの時期が、一番痩せやすい!
そして基礎代謝を上げた体は一年通じて太りにくいです。
我慢をせずに、冬にあった食事や運動を上手に取り入れて、この年末年始を思いっきり楽しみましょう!