【二十四節気の一汁】立夏「あさりとアスパラガスのにんにくスープ」
カレンダーで時おり見かける、立春や冬至といった季節の変わり目。
これらは二十四節気(にじゅうしせっき)と呼ばれ、太陽の動きをもとに、春夏秋冬をさらに6分割した期間です。
その時期ごとに食べると縁起がいいものや、季節の変わり目にとりたい食材のヒントが隠れていたり。この連載では、寝かせ玄米によく合う一汁を、二十四節気の移り変わりとともにご紹介していきます。
■TOPICS
・立夏(りっか)
・立夏の過ごしかた
・立夏に旬をむかえる食材
・立夏の一汁レシピ「あさりとアスパラガスのにんにくスープ」
立夏(りっか)
5月6日からは「立夏」。
暦上ではこの日から夏が始まるとされています。
2019年の立夏は5月6日から5月20日までの期間です。
連休が終わる頃、新しい元号に入ったこともあり、気持ちも新たに日常がスタートしますね。日差しも強くなり、晴れた日はお散歩が気持ちのいい季節です。
立夏の過ごしかた
立夏の後半をむかえると、気圧が安定しない日が続くため血液の流れが悪くなり、体がむくむことも。むくみの原因となる冷えを予防するためにも、暑いからと冷たいものだけではなく、白湯やホットドリンクなど温かいものを心がけて飲むようにしましょう。
寝る前の足もみマッサージも効果的。ふくらはぎから太ももにかけてしっかりもんで、血流が回るようにするといいですよ。
立夏に旬をむかえる食材
この時期に旬をむかえるのは、「あさり」、「アスパラガス」、「新じゃが」、「たけのこ」、「にんにく」など。
今回はこの中から、あさりとアスパラガス、にんにくを使ったスープをご紹介します。
あさりはしっかりと口を閉じているのが新鮮な証拠なので、お店で買う際はチェックしてみてください。
アスパラガスやにんにくは、現在は輸入ものがあるため1年中手に入る食材ですが、この時期は国産の新ものが手に入る貴重な時期です。旬のアスパラガスは生き生きとして彩りも美しく、みずみずしい新鮮なおいしさを味わえますよ。
アスパラガスは、通常は根本の部分が固いので根本を1cm程度切り落とし、さらに根本から3cmくらいまでピーラーで皮をむきます。
旬のアスパラガスはやわらかいものが多いので、断面をみて固くなさそうであれば、そのまま使っても大丈夫です。
立夏の一汁「あさりとアスパラガスのにんにくスープ」
あさりのうまみが染み出したスープ。にんにくの香りに、アスパラガスの食感と彩りが加わり、旬のおいしさが詰まった1杯です。
材料(2人分)
作り方
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01にんにくは粗みじん切り、アスパラガスは根本をピーラーで皮をむき、4等分にする。
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02小鍋にオリーブ油、にんにくを入れて弱火にかけ、あさりを入れて炒める。
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03にんにくの香りがたったら白ワインを入れて蓋をし、あさりの殻が開くまで3〜5分蒸し焼きにする。
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04水とアスパラガスを加えて中火にかけ、煮立ったところで塩、こしょう、しょうゆで味を調えて出来上がり。
旬の栄養がつまったスープで体をいたわって
長い休み明けの立夏。
季節の変わり目とも重なり、疲れがたまりやすい時期でもあります。
あさりのタウリンやアスパラガスのアスパラギン酸には、肝機能をサポートする働きがあるといわれているので、お休みのあいだに食べたり飲んだりすることが多かった方は、
今回のスープをぜひ試してみてくださいね。
次回の節気は、植物たちが成長して満ちる節気「小満」です。お楽しみに!