「好きなものを食べること」と「健康でいること」は両立できる? お菓子やジュースなどの嗜好品編
好きなものを好きなだけ食べていると、糖分の摂りすぎ、脂質の摂りすぎ、アルコールの摂りすぎなどによって、体に負担がかかり、生活習慣病の原因となると言われています。
このため、「健康でいること」の観点には、○○を食べてはいけない、○○を控えるというように、何かを我慢したり制限したりすることがついて回ります。特に病気になってしまったら、何らかの食事制限を課せられる可能性があります。そのような前提条件だと、「好きなものを食べること」と、「健康でいること」は両立不可能なことのように感じられます。
一方で、そのような我慢や制限をすることによって、心が害されていく可能性があり、体の健康は保てても、心の健康が保てず、ストレスを抱えている状態になり、結果的に不健康になってしまう場合もあります。
なので、「好きなものを食べること」と「健康でいること」を両立させる方法を探ったほうが、ゆるく健康でいられると私たちは考えています。
■TOPICS
・おやつで何を食べていますか?
・無添加でシンプルな素材がおすすめ
・おやつタイムおすすめのスイーツ&飲み物
∟昔ながらのおやつ玄米ぽんせん
∟オートミールのような玄米フレーク
∟チョコレートの代わりに玄米あまこうじ
∟からだにやさしい梅ヶ島紅茶のチャイ
・私たちの体は、食べたものでできている
おやつで何を食べていますか?
そのための一つの提案として、今回は、好きなものを食べがちなおやつタイムに食べるものにフォーカスしてみましょう。
市場にあるお菓子の代表例は、ポテトチップス、チョコレート、クッキーなど、糖質や脂質が多く含まれた嗜好品が挙げられます。一方で最近では糖質オフや、添加物や砂糖を使わなかったり、特定の栄養素を摂取できるような健康志向のお菓子も増えてきました。
果たしてどんなお菓子が、「好きなものを食べること」と「健康でいること」を両立させてくれるのでしょうか。食事と体重の変化量の関係を研究した興味深い研究結果をご紹介しましょう。
引用:「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」(著者:津川友介)
この研究は12万人のアメリカ人を12〜20年間追跡し、食生活の変化と体重変化の関係を評価したものです。フライドポテトやポテトチップスを食べた人は体重が増加したのに対し、野菜や玄米などの茶色い炭水化物を食べた人は体重が減少していることがわかりました。
体重増加は肥満の要因となり、肥満は生活習慣病の因子の一つであるため、避けることに越したことはありません。また体重が増えることで無理なダイエットや食事制限をして却って健康を害する場合もあります。
この結果から見えてくることは、玄米などの茶色い炭水化物が主原料のお菓子なら、食べても太らないということです。むしろ、糖質オフや砂糖を使っていない健康志向のお菓子が、小麦粉などの白い炭水化物を主原料として作られている場合、実際は痩せる効果はそこまでない可能性もあります。
無添加でシンプルな素材がおすすめ
もう一点、見ておきたいポイントがあります。一般的にお菓子はさまざまなフレーバーや食感・見た目を楽しむために、多種多様な添加物が使用されているケースが多いです。また健康志向のお菓子には糖質をカットするために甘味料が使われます。このような添加物の効用で、やみつきになる味わいだったり、忘れられない食感や見ためが演出されています。
このような多種多様な添加物は、厚生労働省による使用基準が定められており、基本的には安全なものが使用されているのですが、一方で添加物を長期的に摂取し続けて体に蓄積された場合や、多種多様な添加物の組み合わせによる人体への影響はまだよくわかっていないのが実情です。また、添加物による合成的な味付けに慣れてしまうと、食材本来の味や風味を感じにくくなってしまうと言われています。
YUWAERU(結わえる)では、無添加でシンプルな素材で作られたお菓子をおすすめしています。一方で、どうしても添加物や脂質たっぷりのお菓子がやめられない方もいらっしゃると思います。そのような場合は、思い切ってやめることができない”快楽食”と考えて、普段の食事は「一日一膳、玄米生活」を取り入れて、バランスをとってみましょう。
おやつタイムおすすめのスイーツ&飲み物
ここからは、YUWAERU(結わえる)でおすすめしている余計なものを使わない、シンプルな素材で作ったお菓子から、玄米そのものをおやつとして食べられるお菓子や飲み物をご紹介していきます。
昔ながらのおやつ玄米ぽんせん
YUWAERU(結わえる)の看板商品の寝かせ玄米で使用しているものと同じ玄米を使用。材料は玄米と塩だけのシンプルなぽんせんですが、味わいはほのかに甘く、サクサクと食べやすいです。1枚あたりのカロリーが驚きの38kcal。いくらでも食べられそうですが、なかなか腹持ちが良く、ついつい菓子パンやクッキーなどのお菓子に手がでがちな方のお菓子の代替に最適です。オフィスに常備しましょう。
そのまま食べるだけでなく、はちみつやジャムをつけてトーストとして、また野菜やおかずを載せてカナッペやライスケーキとして、暖かいスープの中に溶かしてクルトンの代わりにしたり、玄米粥としてもお召し上がりいただけます。
原材料:玄米(茨城県)、食塩
1枚(10gあたり)
エネルギー:38kcal
たんぱく質:0.7g
脂質:0.3g
炭水化物:8.3g(糖質:8.2g/食物繊維:0.1g)
食塩相当量:0.05g
オートミールのような玄米フレーク
材料は有機玄米のみです。熱と圧力を加え 膨らまし丸くつぶして乾燥させフレーク状にする『アルファ化』と呼ばれる製法で作られたものなので、登山などの行動食としてもおすすめ。そのままでもサクサク食べられますが、お湯にふやかすとオートミールのような使い方もできます。
YUWAERU(結わえる)オンラインストアで取り扱っている玄米甘酒や玄米あまこうじと一緒に食べるのもおすすめです。ティータイムにホッとできる優しい味わいです。
原材料:有機玄米(国産)
100gあたり
エネルギー:381kcal
たんぱく質:6.2g
脂質:3.7g
炭水化物:82.5g(糖質:78.8g/食物繊維:3.7g)
食塩相当量:0g
チョコレートの代わりに玄米あまこうじ
玄米と糀で発酵させカカオを混ぜてチョコレート風味に仕上げた甘酒の一種です。玄米と麹の力だけで甘さがしっかり出ているので、砂糖や甘味料は使っていません。チョコレートが好きだけど、糖分の摂りすぎが気になっている方には、ぜひ代替でこの玄米あまこうじを取り入れていただくことをおすすめします。
チョコレートの代わりに、スイーツを作る時の材料としても活用できます。
原材料:玄米・雑穀(ひえ)・麹・ココア・カカオ・キャロブ
100gあたり
エネルギー:226kcal
たんぱく質:5.8g
脂質:1.9g
炭水化物:48.3g
食塩相当量:0g
からだにやさしい梅ヶ島紅茶のチャイ
安倍川の源流と標高700〜1000mの山々に囲まれた静岡の奥座敷「梅ヶ島」の梅ヶ島の梅ヶ島くらぶの茶畑が作った、和紅茶と無農薬のスパイスを組み合わせて本格的なチャイです。農薬、化学肥料を使わず、丁寧に時間をかけて作った上質の紅茶にシナモン、ジンジャー、クローブのスパイスが本格的な味わいです。
簡単に手に入る飲みやすいドリンクは砂糖や甘味料が入っていることが多いので、ついつい過剰に糖分を摂りがちです。お気に入りの一つを見つけて、パックで常備しておけば、過剰な糖分摂取を防げるかもしれません。
私たちの体は、食べたものでできている
私たちは、「好きなものを食べること」と「健康でいること」は両立すると考えます。その秘訣は、主食を玄米に置き換えた「体が喜ぶ食事」と好きなものを我慢しない「心が喜ぶ食事」を上手に組み合わせて、メリハリのある「一日一膳、玄米生活」を送ることにあります。100点の完璧な食生活は難しいけれど、70点でいいから継続していくことが大切です。
今回ご紹介したものをおやつタイムに取り入れるだけで、グッと70点の食生活に近づくでしょう。ぜひお試しください。