ジビエとしての肉だけでなく、革も活かす。イノシシ・シカの革製品展示会「レザーサーカス in 葉山」開催
「レザーサーカス」とは、日本全国の産地でとれた“皮”をなめして“革”にして、製品化やブランド化することで、新たな消費マーケットを創り上げるビジネスネットワークです。
近年深刻化している、野生のシカやイノシシが田畑を荒らす獣害被害。
野生鳥獣による農作物の被害額は、平成21年度以降200億円を上回っている状況で、被害の半数以上はイノシシ・シカによるものなのだそう。
この被害対策として駆除され、排出される大量の獣皮を活用するべく、立ち上げられた「レザーサーカス」です。
このネットワークは獣皮活用支援事業「MATAGIプロジェクト」とも連携しています。
最近では狩猟(獣害駆除)という手段で得た肉を「ジビエ」として食べる文化も定着しつつある中、同じく副産物である「皮」を「革」として活用することについても同じように考えているのだそう。
生産から消費を通じて「“いただいた命”を最後まで無駄なく使い切ること」が、命をつなぐ。私たちもただ消費するだけでなく、自分たちが選ぶものの社会的意味を考えながら暮らすことが大切なのだと考えさせられます。
「レザーサーカスは、生きていた動物の唯一無二の天然繊維のみが持つ特性と本来の価値を最大限に生かして表現し、夢と希望にあふれた新しいレザーアイテムを使い手である消費者の皆様へ提供していきます。」
と紹介されていますが、傷があったり、それぞれの個体の違いがある野生動物の革を「個性」として楽しむものづくりに触れてみてはいかがでしょうか?