食と調和する器づくり。 齋藤有希子さんの器で楽しむ食事会。@結わえる本店
結わえるで年に一度開催される「陶芸家 齋藤 有希子の器で楽しむ結わえるのお食事会」。今年で7度目の開催となります。
中には初回開催から7回連続で参加されているという方も!
ファンの方を魅了する齋藤さんとは、どんな陶芸家さんなのでしょうか?
陶芸家、齋藤有希子さん。
もともとはものづくりの中でもインテリアを専攻していたという齋藤さん。建築を学ぶために訪れたイタリアに留学した経験もあるそうですが、そのイタリアの地で陶芸の魅力と出会ったのだと言います。
留学当時、建築の世界も楽しかったけれど、完成まで長い時間や多くの人の手を要する建築は、自分が思うものづくりのあり方とは少し乖離があると感じていた齋藤さん。
そんなとき出会った陶芸は、スケールの大きな建築とは違う、自分の手の中で完結できる魅力があり、その世界に引き込まれていったそうです。
後に、唐津焼きの中里隆氏に師事。その後移住先のイタリアでの活動を経て、帰国した現在は東京、京都、イタリアで活動されています。
そんな齋藤さんがつくりだす器は、「作品」としてではなく、あくまで主役である食事や食卓を囲む人たちと調和する存在であることを意識しているそう。
その「もの」を介して、人がどう関わり楽しんでくれるか、その空間や空気自体をつくるという器づくりに対する想いには、建築で学んだ考え方が活かされているそう。
器と、料理と。
実はこの食事会、齋藤さんの器で食事を楽しむだけでなく、その器を購入することができるのも魅力のひとつ。しかも、通常よりもかなり30%OFFというかなりお得な価格でゲットすることができます!
プロダクト的に形の揃った器より、少しずつ表情が異なるものが好きなわたしは、その佇まいにすっかり魅了されてしまいました。
決して強く主張するわけではないのですが、シンプルなようで複雑に折り重なったような深みのある色合いや、手になじむフォルムとあたたかみ。
器だけ見ても十分素敵ですが、やはり料理を盛り込むとさらにその魅力を増します。
本格和食を作家さんの器で楽しめる上に、お酒3杯まで付いて5,800円という破格な参加費に加え、何と言っても齋藤さんといっしょに食事を楽しむことができるというのがこの会の醍醐味です。
陶芸家さんというと、アトリエで土と向き合う寡黙なイメージがありましたが、アクティブに各地を飛び回り、料理もお酒もお話もお好きな齋藤さんのイメージはむしろ真逆。会場はとても盛り上がっていました。
齋藤さんにとって器とは?
「自分の中での最高傑作はあるのでしょうか?」
そんな問いに対して齋藤さんは、
「一番はとても決められないですね!どれもこれも、全部かわいい我が子です。登り窯で焼く時なんかは焼く方も大変だけど、こんな熱い中よくがんばったねという気持ちになってしまう。器が売れた時はそんな我が子がお嫁に行くような気分です。」
そんな齋藤さんの大事な子供たちは、コース料理で使用した後、購入できるように洗ってカウンターに並べられます。
皆さんお気に入りの器を手に、どれにしようか、真剣な面持ちで悩んでいました。
料理と調和し、暮らしになじむ齋藤さんの器づくり。
「ベーシックな器の他に、新たに挑戦したいことはありますか?」
とお聞きすると、いま齋藤さんが取り組んでいる器のひとつに、中国茶の茶器があるのだとお話しくださいました。
「作法がきっちりと決まった日本の茶道と違って、中国茶はとても自由度が高いんですよ。自由な発想で楽しめる。その辺で拾ってきた枝だってこうして使ってしまうんです。」
齋藤さんのインスタグラムを見せていただくと、中国茶の器の写真もたくさん!器はもちろん、レイアウトやスタイリングもとても素敵です。
そんな中国茶の魅力に魅せられて、茶器作りだけでなく、自らお茶を淹れるイベントまで開催されているそう!
近々、吉祥寺で仲間と共同でショップを立ち上げる準備も進めているそうで、そこでも毎週中国茶の会を開催する予定とのこと。
今後の齋藤有希子さんの活躍から目が離せません!
Instagram|@yukikoceramic
H P|http://yukijirushi1982.wixsite.com/shigetsu
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次回、第8回目の「陶芸家 齋藤 有希子の器で楽しむ結わえるのお食事会」開催情報は、結わえるのHPをチェックしてください!
結わえる本店
http://www.yuwaeru.co.jp/honten