食欲の秋はダイエットの敵? 秋に食欲が増す理由
暑かった夏が終わり、朝晩は冷え込むようになってきましたね。
こんにちは!
結わえるの栄養士・梅田です。
この連載は、ダイエットや季節のお悩みについて、健康学・栄養学の観点から結わえるおすすめの過ごし方や対処法をお伝えするものです。
この季節は美味しい食材がたくさんあって、「ついつい食べ過ぎちゃう!」なんて方も多いのでは?
「あぁ、ダイエットしたいのに誘惑に勝てない…」と嘆いているそこのあなた。
大丈夫です!
秋に食欲が増す理由をきちんと理解して、上手に過ごしましょう!
■TOPICS
秋に食欲が増す理由
“食欲の秋”と言われますが、こう呼ばれる理由は諸説あり、「美味しい食材が多い季節だから」という理由だけではありません。
暑い夏を乗り越えて、バテた体を元に戻そうとする働きの高まりや、気温が下がってくると、体を温めたり、冬に向けて体力を温存しようとしたりして、自然に食欲が増すのもこの季節ならではの体の反応と言われています。”食欲が増す”のは自分の体からのメッセージなのです。
また、食欲の抑制に関わる脳内の神経伝達物質セロトニンは、日照時間が短いと分泌が減少するため、秋から冬にかけては分泌が減る傾向にあります。
食欲の秋を乗り越えるポイント2つ
このように、秋に食欲が増えるのは自然なことと言えますが、体調と体重のコントロールもしながらこの季節を楽しみたいですよね。
そこで、”食欲の秋”を上手に過ごすポイントを2つご紹介します。
1.季節の食材で体を内から温める&効率よく栄養摂取
気温の下がる時期ですが、空調にばかり頼ってしまうと自律神経が乱れる原因になります。食事は「体を温めてくれる食材」をプラスして食べることを意識しましょう。
また、旬の食材はその食材にとって一番良い環境下で育ったもの。その分、旬外れのものよりも栄養価は高くなります。そのため、美味しいだけでなく、効率的に栄養価を補うことができますので、できるだけ”旬の食材”を取り入れると良いでしょう。
■体を温める旬の食材
レンコン、ゴボウ、ニンジン、ショウガなど
2.玄米&リズム運動でセロトニンの分泌を促す
満腹感や満足感を感じさせる働きをする神経伝達物質セロトニンの分泌には、必須アミノ酸トリプトファンが必要になります。しかし、トリプトファンは体内で生成できないため、食品から摂取する必要があります。トリプトファンを含む食材を取り入れて、セロトニンの分泌を促しましょう!
■トリプトファンを含む食材
玄米、大豆製品、豚肉、鶏肉、かつお節、イワシなど
また、30分程度のウォーキングやサイクリングなどのリズム運動を適度にすること、日光を浴びることでもセロトニンの分泌量が増えると言われているので、朝起きたらカーテンを開けて軽い運動をしたり、朝活としてウォーキングに出かけても良いですね。
逆に、激しすぎる運動をしても、セロトニン分泌への効果は無いと言われています。疲れない程度の運動でOKです。
食欲の秋のおすすめレシピ
美味しくて栄養も補いやすい旬の食材を使用した、季節のレシピをご紹介します。
■きのこの醤油糀煮 混ぜごはん
シメジ、干し椎茸、舞茸、生椎茸、エリンギと寝かせ玄米の混ぜごはんです。
■秋野菜の具だくさんけんちん汁
体の温まる根菜たっぷりのおかず汁物としておすすめです。
■バターナッツかぼちゃのきんぴら
スープにして食べられることが多い野菜ですが、今回は簡単にできるきんぴらに。
以上、今回は食欲の秋を上手に過ごすポイントをお伝えしました。
秋の間に体調を整えて、寒い冬も快適に乗り越えたいですね!