【二十四節気の一汁】小暑「とうもろこしと鶏むね肉のかき玉汁」
カレンダーで時おり見かける、立春や冬至といった季節の変わり目。
これらは二十四節気(にじゅうしせっき)と呼ばれ、太陽の動きをもとに、春夏秋冬をさらに6分割した期間です。
その時期ごとに食べると縁起がいいものや、季節の変わり目にとりたい食材のヒントが隠れていたり。この連載では、寝かせ玄米によく合う一汁を、二十四節気の移り変わりとともにご紹介していきます。
■TOPICS
・小暑(しょうしょ)
・小暑の過ごしかた
・小暑に旬をむかえる食材
・小暑の一汁レシピ「とうもろこしと鶏むね肉のかき玉汁」
小暑(しょうしょ)
7月7日から7月22日までの期間は「小暑(しょうしょ)」にあたります。
雨雲が漂い、じめじめとした天気が続きますが、梅雨明けはまもなく。
この頃、セミの鳴き声が聞こえ始め、夏の訪れを感じる節気です。
小暑の過ごしかた
「小さく、暑い」と書いて、暑い季節の始まりを示しており、この頃から日に日に暑さが増していきます。
湿度の高い日本の夏は、体の外に水分が発散されにくく、水分とともに熱を溜め込みやすいので、けだるい、食欲がわかないなどの不調が続いたり、熱中症のリスクも高まります。
水を飲んで水分補給するのはもちろんですが、比較的この季節の野菜や果物には水分が多く含まれ、血液の流れを良くして、余分な水分と熱を放散するためのミネラルが多く含まれるので、旬の野菜や果物も積極的に取り入れましょう。
小暑に旬をむかえる食材
初夏から夏にかけ、収穫の時期を迎えるのはとうもろこし。
とうもろこしは穀物としてよく知られていますが、糖質だけでなく、ビタミンB群やマグネシウムなどのビタミンやミネラルを多く含みます。
暑さで体調がすぐれない時には、効率よくエネルギーを作り出すビタミンB群や、酵素を活性化させるために必要なマグネシウムは積極的にとりたい栄養素です。
今回は小暑に手に入りやすくておいしい、生のとうもろこしを使った汁物をご紹介します。
小暑の一汁「とうもろこしと鶏むね肉のかき玉汁」
生のとうもろこしは缶詰のコーンとは違い、しゃきっとした食感がみずみずしく、格段のおいしさです。芯はだし汁と一緒に煮て、とうもろこしの風味をたっぷりと煮出します。
夏バテに負けない体作りに、良質なたんぱく質である鶏むね肉と卵を加え、この時期にぴったりの一杯に仕上げました。
材料(4人分)
作り方
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01とうもろこしを半分に切り、縦に置いて、実を包丁でそぎ落とし、芯は半分に切っておく。鶏むね肉を2cm角に切る。
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02だし汁、とうもろこしの芯を小鍋に入れて弱火で10分ほど煮る。
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03とうもろこしの芯を取り出し、とうもろこしの実、鶏むね肉、酒を加えて煮る。
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04鶏むね肉に火が通ったら、しょうゆ、塩・こしょうを加える。
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05溶き卵を注ぎ入れ、卵に火が通ったら火を止める。
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06人数分の器に盛りつけ、小口ねぎを散らして完成。
夏バテに負けない体作りの準備を
今回は、旬のとうもろこしのおいしさと栄養素を余すことなく味わえる一汁をご紹介しました。
暑さで体調がすぐれない時にとりたいビタミンB群やマグネシウムは、寝かせ玄米にも豊富に含まれます。
食欲がわかないときは、食事の準備も億劫になりますが、そんな時こそ「寝かせ玄米の一飯一汁」は手軽に、おいしく栄養補給ができるのでおすすめです。ぜひ、試してみてくださいね。
次回の節気は、暑さの厳しさが増す節気「大暑」です。お楽しみに!