自宅で過ごすお正月に。 おせち膳と寝かせ玄米の紅白押し寿司
冷え込みがぐっと厳しくなってきて、年の瀬を感じるようになってきました。
今年は帰省をせずに、年末年始を自宅で過ごす方が多いかもしれませんね。
まもなくやって来るお正月に向けて、今回の記事では重箱を使わずに簡単に作れる“おせち”と寝かせ玄米のアレンジメニューをご紹介します。
■TOPICS
お盆と豆皿でおせち膳
お正月にはおせちで縁起のいいものを食べ、新しく始まる1年に願いを込めてお祝いする慣習が古くからあります。今回は1人暮らしの方でも作れるよう、重箱を使わずにお盆と豆皿で作るおせちメニューをご紹介していきます。大きめのお皿に少しずつ盛り付けてワンプレートにしてもいいですよ。
くるみ芋きんとん
おせち定番の“きんとん”を、手に入れやすいさつまいもとくるみで作りました。くるみは「実り」への願いが込められた縁起の良い食材です。
材料(作りやすい量)
作り方
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01さつまいもはピーラーで皮をむき、5cm幅くらいに大きく切り分ける。
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02鍋にさつまいもとひたひたの水を入れて火にかけ、沸騰したら15〜20分柔らかくなるまで茹でたら、ざるにあげて水気を切る。
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03さつまいもを再び小鍋に戻し、木べらなどで潰してAを加えたら弱火にかけて混ぜながら練る。均一に混ざり、滑らかになったら火を止めて粗熱をとる。
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04フライパンにくるみを入れて火にかけ、混ぜながら乾煎りする。うっすら焼き色がつき、香ばしい香りがしてきたら火を止める。
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05〈04〉のくるみを砕きながら〈03〉に加えて混ぜ、ラップでくるんでキュッと絞り、丸く形成したら完成。
柿とかぶの紅白なます
よく大根と人参で作られる“紅白なます”ですが、今回は少し変化をつけ、柿とかぶで作るなますで彩を添えます。
材料(作りやすい量)
作り方
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01柿とかぶは皮を向いて、1cm角に切ります。
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02Aをボウルに混ぜ合わせ、柿とかぶを加えて混ぜ合わせ、30分以上置いて味をなじませる。
酢れんこん
れんこんは穴がたくさん空いていて先が見えることから、「見通しのいい1年を送る」という願いが込められています。
材料(作りやすい量)
作り方
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01ボウルにAの材料を全て混ぜ合わせる。小鍋に湯を沸かす。
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02れんこんは皮を向いて縦半分に切り、2〜3mmに薄くスライスしたら、沸かした湯に入れてさっと茹でる。ざるにあげて水気を切る。
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03混ぜ合わせたAにれんこんを入れて浸して粗熱をとり、30分以上冷蔵庫で置いて味をなじませたら完成。
ゆで卵の醤油漬けいくらのせ
華やかな1品ですが、ゆで卵に醤油漬けいくらを乗せるだけ、とてもシンプルです。
材料(2人分)
作り方
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01小鍋に卵とひたひたの水を入れて火にかけ、沸騰してから7分たったら取り出し、冷水で冷やす。
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02ゆで卵の殻をむいて縦半分に切る。小皿に大葉をしき、ゆで卵といくらを上にのせたら完成。
松風つくね
けしの実やごまをふって和菓子の松風のように焼く“松風焼き”もおせちの定番ですが、型で焼いて作るので少人数向きではありません。今回は型不要で、少人数用につくねにアレンジしました。
材料(4個・2人分)
作り方
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01長ねぎをみじん切りにする。
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02トレーに白ごまと黒ごまを入れて混ぜる。
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03ボウルに、鶏ひき肉・長ねぎ・しょうが・混合したAを入れて、よく混ぜ合わせる。
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04水で濡らした手で、4等分した〈03〉を丸く成形し、〈02〉のトレーのごまを片面につける。これを4個作る。
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05フライパンに油を引き、〈04〉のつくねをごまの面を下に置いたら弱火にかける。1分ほど焼いたらフライパンで返し、酒を入れて蓋をして3〜5分中に火が通るまで蒸し焼きにしたら完成。
煮豆は3〜5時間ほどかかるので、今回は市販の煮黒豆を添えて御膳を仕上げました。黒豆の黒い色には邪気を払う力があるとされ、無病息災のために食べられます。時間のある方はぜひ手作りのものを。
まぐろと鯛の寝かせ玄米押し寿司
まぐろと鯛で美しい紅白の押し寿司。寝かせ玄米の酢飯はもっちり、玄米の甘みとすし酢のバランスのいい味わいです。今回は「黒米ブレンド」を使いました!
材料(2人分)
作り方
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01Aを混ぜ合わせる。
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02温めた寝かせ玄米をボウルに移してほぐす。Aを回しかけ、しゃもじで混ぜたら粗熱をとる。
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03容器にラップをしき、まぐろと鯛を交互に3切れずつ並べる。
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04〈02〉の酢飯の半分を詰めたら、大葉をしく。
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05まぐろと鯛を交互に3切れずつ並べたら、残りの酢飯を詰める。
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06ラップの端で表面を覆い、両手でぎゅっと押したら、冷蔵庫に入れて30分ほど置く。
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07冷蔵庫から取り出し、容器をひっくり返して寿司を出し、濡れた包丁で食べやすい大きさにカットする。
元旦前日や当日にささっと作れる内容でおせちメニューをご紹介しました。今年は帰省しないという方も、新しい1年に希望を込めて縁起のいい“おせち”でスタートしてみてはいかがでしょうか。