乳酸菌とビフィズス菌の違いは?ビフィズス菌は減る? 腸内フローラを整える腸活で一生モノのアンチエイジングを!
最近よく「腸活」や「腸内フローラ」という言葉を耳にしませんか?
女優さんが美容のためにぬか床を持っていたり、腸内環境が健康や美容に影響を与えるということはよく知られていますよね。
しかし、
「実際「腸活」はどうやってやるの?」
「腸内フローラって何なの??」
という方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな、美と健康を維持するための要の臓器「腸」の秘密をお伝えします!
腸は第2の脳?その由縁は?
突然ですが、ヒトはお母さんのおなかの中で生を受け、「どの部分から」できていくかをご存知ですか?
きっと、重要な器官からできていくのだろうから、心臓?脳?と思う方も多いのではないでしょうか。
実は、その答えは「腸」です!
それほど「栄養の吸収と排泄」は体にとって重要であると共に、さらに腸は「脳から独立して働くことができる唯一の器官」でもあります。
腸はたくさんの重要な情報を受け取る「腸神経系」と呼ばれる独自の神経系を持っており、脳からの指令がなくても排便・消化吸収などを独自の判断で行える臓器なのです。
心臓でさえ脳なしでは動けないことを考えると、腸ってすごいですよね!
また、食道から肛門までの約9mもの長さがある腸は、脳からの信号を受け取るだけでなく、脳に対して信号を送ることもしています。
そのため、腸内環境が乱れるとストレスや不安を感じたり、逆に腸内環境が良い状態であれば、精神の安定にも繋がると言われています。
これこそ、腸が「第2の脳」と言われる由縁です。
さらに体内に入ってくる有害な細菌やウイルスが体内に吸収されないよう、免疫細胞の約70%は腸管に集中しています。
栄養の吸収や排泄をするだけだと思われがちな腸は、私たちが健康を維持するためにさまざまな働きをしてくれているのです。
美と健康を左右する腸内フローラって何?
腸内には多種多様な細菌が生息しており、数100種類、100兆個以上と言われています。
ヒトの細胞が約37兆個の細胞から構成されていることからしても、かなり多くの細菌が腸に集中していることが分かります。
特に、小腸から大腸にかけてこれらの様々な細菌が種類毎にグループを作り、まとまっています。この状態がまるでお花畑のように見えるので「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。
その腸内細菌の出す物質は私たちの美容や健康に様々な影響を及ぼすため、腸内フローラ(=腸内環境)が心身の健康を手に入れるカギとなるのです。
腸内細菌とは?
腸内細菌が人体に与える影響によって、その種類は大きく分けて3つに分類されます。
■善玉菌
ビフィズス菌・乳酸菌など。
役割|悪玉菌の侵入、増殖を防ぐ、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促して調子を整える。
■悪玉菌
病原性大腸菌・ウェルシュ菌など。
役割|腸内で有害物質を作りだす。悪玉菌が増えると便秘や下痢などの不調にも。
■日和見菌
善玉菌、悪玉菌のどちらにも属さないもの。
役割|腸内にいる善玉菌と悪玉菌の優勢な方に味方して作用します。
これら3つの菌はお互いに密接に関係を持ちながら、バランスを保っていますが、このバランスは食生活や睡眠、ストレスなど、環境によって大きく変化します。
例えば便秘で肌荒れしてしまうのは、腸内細菌の悪玉菌が増えてしまったためと考えられます。
腸内で発生した有害物質は体に様々な影響を与えてしまうのです。
こうした悪玉菌の影響から体を守り、健康で美しい体を維持するためには、腸内細菌に占めるビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の割合を増やすことが大切です。
善玉菌を増やすことによって、同居人である他の腸内細菌と協力しながら健康を維持することができるのです!
「腸内フローラが整った状態」=「善玉菌を多い状態」
つまり、
「腸活」=「善玉菌を増やすこと」が必要になります。
ここで登場するのが、善玉菌の代表となるビフィズス菌や乳酸菌です。
ビフィズス菌と乳酸菌の違い
どちらも同じ善玉菌なので「ビフィズス菌や乳酸菌は同じもの」と思われがちですが、厳密に言うと2つは異なる菌です。
ヒトの大腸内のいる善玉菌の内、その割合と数を比較すると…
■ビフィズス菌
割合|99.9%
個数|約1兆個~10兆個
■乳酸菌
割合|0.1%
個数|約1億個から1000億個
と、圧倒的にビフィズス菌の方が多いことがわかります。
ビフィズス菌
ビフィズス菌は腸内で乳酸や酢酸などの有機酸を生成します。
お酢の成分でも知られる酢酸は殺菌力が強く、腸の粘膜も保護しながら腸内を酸性に傾かせます。
そのため、お酢が食品の保存に役立てられるのと同じように、悪玉菌の繁殖を抑制してくれるため、様々な疾患を引き起こす「悪玉菌」から腸内環境を守ってくれるのです。
乳酸菌
乳酸菌もビフィズス菌同様、腸内で主に乳酸、酢酸を生成し、悪玉菌の定着や増殖を防ぎ、腸内環境を整えます。乳酸菌の種類は様々ですが、腸内を酸性に傾けることにより腸内の腐敗を抑えたり、腸の運動を促進させて便秘を改善させます。
また、免疫力を高めるはたらきも最近の研究で分かってきました。
量の違いはありますが、2つの菌は活動領域も異なり、乳酸菌は主に小腸で働き、ビフィズス菌は主に大腸で働くため、どちらもあることでより健康な腸に導くことができるのです。
加齢と共に減少するビフィズス菌?
善玉菌の重要性を知ったからには、積極的に乳酸菌やビフィズス菌を増やしたいところ。
しかし、腸内環境は食生活の乱れやストレス、運動不足などで変動するだけでなく、ビフィズス菌は加齢と共にどんどん減少してしまうのです!!
その差は明らかで、腸内フローラの中のビフィズス菌の割合は、
■赤ちゃん|約99%以上
■成人 |約10%
■60歳以上|約1%以下
赤ちゃんのときはほぼ100%近い割合だったビフィズス菌が、なんと、年を取ると1%に満たない数にまで減少してしまうのです…
この数値には愕然としてしまいますが、腸内環境は食べ物によって変えることができるので、食生活を整えることが重要なのです。
腸内フローラは食べるものでも変えられる!
よく、
「腸活のためにサプリメントを摂っています!」
という人がいますが、それは半分正解で半分不正解です。
なぜなら、いくら菌を腸内に取り込んでも、善玉菌にとって良い腸内環境が整っていなければ増えることができず、意味がないからです。
腸はその状態を食べ物でコントロールできる、唯一の臓器とも言えますが、サプリメントなどで一生懸命に「菌だけ」摂取しても、善玉菌のエサとなる食品を食べていなかったり、逆に悪玉菌のエサとなる砂糖や油を大量に摂取していては意味がありません。
食生活を改善すれば、早ければ3日~1週間ほどで善玉菌が優勢の状態になっていきます。
では、具体的に何から始めればいいのでしょうか??
そのカギは、日本で古くから食されていた食べ物にもたくさん隠されています。
■善玉菌を腸内で増やす→エサとなるものを食べる
・食物繊維を多く含む野菜全般、豆類、雑穀類(玄米)など
■善玉菌を腸内に取り入れる→発酵食品を食べる
・納豆、ぬか漬け、お酢、味噌、キムチ、チーズ、など
【ツマめしレシピ】12|【ぬか漬けはじめました】だしパックでつくる、簡単ぬか漬け。
アンチエイジングや健康のためとなると、「これがいいらしい!」と聞いたものばかり食べ続けてしまう人もいますが、腸が多様な菌によってバランスを保っているように、食事もバランス良く食べることが大切です。
普段の食生活を正しつつ、どうしても忙しくてバランスの良い食事が摂れない時や、外食をするときは、健康食品を上手に利用しても良いと思います。
醗酵5は善玉菌のエサになる「ぬか」が主原料になっていて、さらにビフィズス菌や酵母なども含まれています。しかも保存料などの添加物は入っていません。
腸内環境を整え、心身の健康と内側からのトータルビューティーを手にいれましょう!!